笑顔の消えたリーダー

辻　：

おかしいよ。なんでさあ、悩んでるんだったらさ、ののたちに言ってくれないの？

ミカ：

つじちゃん……

加護：

そうだよ。同じメンバーなのに、なんでそうやって悩みを打ち明けてくれないの？

ミカ：

加護ちゃん……

高橋：

あたし達じゃ、ダメなんですか？

ミカ：

愛ちゃん……

——

誰にも打ち明けられない悩みを抱えるミカちゃん

アヤカ：

MIKA！ハーイ！

ミカ：

AYAKAー！　ハワユー
アヤカ：アイムファイン、サンキュー

——

現れたのはココナッツ娘のAYAKAちゃん。ミカちゃんの大親友である。

ミカ：

ハワイどうだった？

アヤカ：

ん？楽しかったよ。なんかあたし、すっごいエネルギーもらって、これからも頑張ろう！って思ったね。

ミカ：

そっか…

アヤカ：

どうしたの？なんか元気ないよ？

ミカ：

うーん

アヤカ：

なんかあった？

ミカ：

アヤカ……。もしね、今が、これ以上にないってくらい、自分にとっていい状況だとするじゃない？　それでも、先を考えちゃう…って、ワガママなことなのかな？

アヤカ：

……今のミカに不満があるってこと？

ミカ：

いや、そうじゃないんだけど、もしある日私の背中に羽が生えてくるとしたら私は、はばたいて空を飛んでみたいなあって思うの。そしたら今度は、もっともっと遠い空 飛んでみたいなって。
最高の今だからこそその先を行くべきなんじゃないかなぁって。
でもほんとに飛んで行っていいかどうかが、まだわからないんだよね。

——

「飛びたい」とは、一体どういうことなのか。ミカちゃんは一体、何を悩んでいるのか！