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AUTHOR: 宮本
TITLE: イラクの公開処刑
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PRIMARY CATEGORY: 日記
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DATE: 5/13/2004 3:42:00
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マクレラン大統領報道官「自由の敵の本質を示すものだ」
ザルカウィ?*1「同胞が辱めと虐待を受けているなかで、どうやって安眠できよう」
アルカイダを名乗る男達が、米民間人の首を切り落として処刑する動画がネット上を流れ、世界を震撼させた。アメリカ人の虐待写真でも、撲殺された男の写真があったが、死体の写真と殺人ショウではその衝撃度が違う。
この事件に対して、「でもアメリカはもっと沢山のイラク人を殺している」「アメリカの大量破壊兵器で体がバラバラになって死ぬ人もいる」という相対化は無意味だ。ただの殺傷と、公開処刑は違う。アメリカ人は根が単純なので、おそらく国民は怒りで燃え上がっているに違いない。いや、アメリカ人だけではないかもしれない。(個人的な話だが、僕は9.11の時、地中海のリゾート地にいた。白人がみんな「テロリストを皆殺しにしろ!」と怒っていたのを記憶している。)
この一件によって、アメリカは再び怒りで団結するだろう。ひょっとしてこの動画は、世論の引き締めを図るためにハリウッドで作らせた、ニセ動画なんじゃないか? 怖いから見てないけど。余計なことをしたものである。せっかく虐待写真の発見や証言によって、米英に対して世界的な非難が集中し、アメリカ国内の反戦気運が高まるかもしれなかったのに、これでチャラだ。いや、お釣りが来る。この武装集団はイラク人レジスタンスではなく、アルカイダらしいが、アメリカ人から見れば大差はないのだ。怒りに燃えたアメリカは、徹底的にイラクを攻撃し続けるだろう。
そうか。この公開処刑はそういう効果をあらかじめ見込んでなされたものかもしれない。アルカイダはこのイラク戦争すらも自分達の主義のために利用したのだ。それはイラクとアメリカを戦争の泥沼に引きずり込むこと、つまり、アメリカの過剰報復を誘ってイスラム世界全体を結束させ、最終戦争にもちこむことこそが狙いなのかもしれない!
備考:動画タイトルは「米国人を殺戮するアブ・ムサブ・ザルカウィ」ですが、この人物がアブ・ムサブ・ザルカウィかどうかは不明です。ちなみにザルカウィはヨルダン人のアルカイダつながりらしいです。
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