-------- AUTHOR: 宮本 TITLE: Hello! Project 2004 SUMMER ~夏のドーン~  代々木レポート BASENAME: post STATUS: Publish ALLOW COMMENTS: 1 CONVERT BREAKS: default ALLOW PINGS: 1 PRIMARY CATEGORY: 日記 CATEGORY: DATE: 8/01/2004 23:50:00 PERMALINK: http://type99-3.blogspot.com/2004/08/hello-project-2004-summer.html ----- BODY:
 8/1のハロプロコンサートは、辻加護のモーニング娘としての最後のステージである。これは行かずに死んだらきっと後悔する、と気付いた僕は女房を質に入れる勢いでヤフオクに挑み、悪質なネットダフ屋から3万円でチケットを入手したのだった。
 JR原宿駅につくと、異様な熱気が街中を包んでいた。

●物販の行列。
 今回は、コンサート限定グッズがいくつかあるため、会場入りしてまず物販テントを目指した。案の定行列が…あれ、あれれ……。写真が撮れなかったのでお見せできないのが残念だが、行列ははるかかなた、1~2キロ先まで続いていた。しかもこの炎天下、東京の最高気温は34度である。行列の下には、ちょうど代々木体育館併設のプールがあり、そこでは何人かの若者がデッキチェアーで体を焼いたり、水に浮かんだりしている。あちらは天国、こちらは地獄。かたやバカンス、かたやバカ、と言った風情である。
それにしても暑い。大東亜戦争時、「バターン死の行進」という事件(炎天下を行軍したら、帝国兵と違って体の弱いアメリカ人捕虜がバタバタと死んだ事件)があったが、この暑さではオタがバタバタと何人か倒れてもおかしくないのではないか。名づけて「オターン死の行列」。そんなことを考えながら、炎天下に2時間並んで、ようやく買えた。


●不可能はない
 卒業前日コンサートのMCにて。
「Wの辞書に不可能はないんで、これからも頑張っていく2人を応援してください!」

「ちゃっきりちゃっきり」の昔に比べて、なんとはきはきとしゃべることか。しかもこの内容の力強さ。立派に育ったなあ…と思わず感涙。
思わず、名言サイトを立ち上げましたので今後ともよろしくお願いします。
http://type99.gozaru.jp/nono/


●体調
 7/31の夜の部では、体調の不良を理由に辻ちゃんは何曲か休んだらしい。無理しなくていいから…。とこちらが心配になるが、それでも辻ちゃんは無理をするのだ。小学生の頃から憧れ続けたモーニング娘の、明日が最後の日なのだから…。


●I WISH
「最後に、辻ちゃん加護ちゃん、2人が歌いたいと言って選んだ曲を聴いてください。」
会場が静まりかえる。

「I WISH」

 ズアッ…!
 曲名がアナウンスされただけで、ステージから見えない波紋が会場に広がった。僕は息を飲み、一瞬にして全身が総毛だった。照明が切り替わると、舞台中央にいるのは辻ちゃんと加護ちゃんの2人だった。今日のI WISHは今までに僕が見たI WISHと違った。もう後藤はいない。安倍もいない。この曲は完全に4期の、いや辻ちゃんと加護ちゃんの曲だった。涙をこらえて笑顔で歌う辻ちゃん。

 途中、飯田と加護ちゃんが手をつなぎ、矢口と辻ちゃんが手をつなぐシーンがあった。オリジナルメンバー(と準オリジナルメンバー)と、卒業していく2人のツーショットである。その姿をみたとき、僕の両の目からは涙があふれた。ああ、なんということだ。辻ちゃんはもう、あんなに成長していたんだ。矢口と手をつないだ辻ちゃんの身長は、すでに頭半個分上だったのだ。辻ちゃんは、もはや150センチ以下の女の子ではない。それはあまりに象徴的な光景だった。

 歌は、歌う人によっていくらでもその表情や意味を変えるものなのだと心から思った。加入したばかりの4期メンバー、人生の意味も分からない12歳の少女に歌わせるからこそ凄みのあった、最初のI WISH。センチュリーランドの物語と一体化した、ミュージカルでのI WISH。そしてこの日、日本中の誰よりもめまぐるしく、重く、濃く、早い4年分の人生を送った辻ちゃん、加護ちゃんの2人が自らの希望で歌ったI WISH。
 ステージがぼやけてにじんだ。これが最後の『I WISH』、曲始めも終わりも、歌うのは辻加護の2人。

加護「でも 笑顔は 大切にしたい…」
辻 「・・・愛する人のために……」


(この後、曲の余韻に浸る暇もなく、まことが「はいはいどーもー」とばかりに能天気に現れブチ壊し。明確な殺意を抱く。)


●まとめ
 しかし、何度か涙ぐんだものの、辻ちゃん加護ちゃんが最後まで2人とも笑っていてくれたのが良かった。あの笑顔に救われた。
 また、4期メンバーの特別な絆も改めて見せ付けられた。吉澤のMCが良かった。「父ちゃんと母ちゃんに心配をかけて…」と、ハロモニでのコントの役柄をネタにしていたが、そうだ、4期メンバーの4人はまるで本当に家族じゃないか。4年間、つらいときも楽しいときも全てを共有し、毎日顔をあわせ、休みの日は一緒に遊び、家族よりも家族らしいこの擬似家族は、親兄弟よりもどんな友達よりも一緒にいる時間が長かったはずだ。そして、この幸せなだんらん風景もこの日が最後だったのだ。


 しかし何よりやるせないのは、こんなに寂しい事があったのに世の中は何も変わらなくて、地球は周り、僕も明日から普通に、飯を食ったり寝たり笑ったりして、だって生きていかなくちゃいけないということだ。そして、モーニング娘も続いていく。
 それは辻加護のいないモーニング娘が、やがて当たり前のものになってしまうということだ。そんなのって……。これほど残酷なことはない。
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